BLOG, 神保町界隈
人の住む街
開店した当初(2002年)は、住民なんてほとんどいない街でした。大家さんを含めた、昔から住まわれている方がほんの少し。皆バブルで土地を売って出て行ってしまったそうです。
風向きが変わり始めたのはここ数年。もともと住宅地としてポテンシャルはある(交通の便・治安の良さ、土日の静かさ等々)と、僕は踏んでいたのですが、そこは千代田区。賃料が高くなりすぎて、需要がないと思われていたのでしょうね。が、蓋を開けてみればそんなことはなくて、少々家賃が高くても、それを求める人達はいたようです。最近ではファミリー向けの超高級マンションなども建ち始め、ここを終の住処とする世代も出てきているようです。
リモートワークが定着し、「会社帰りに同僚と一杯」という文化がすっかり影を潜めてしまった昨今。「住んでいる人がいる」というのは、我々飲食店がこれからを生き抜くのに欠かせない要素だと思います。