神保町界隈
神田明神
言わずと知れた「商売繁昌」の神様として不動の地位を誇る神社です。年始には近隣の企業・事業者たちが列をなして参拝に向かいます。
BAR ground line の面する錦華通りを境に氏神様が変わるので、通りの反対側のうちの店は「三崎神社」へお参りに行くことになりますが、一応怖いもの見たさで覗くこともあります。ただ、お参り自体は年末までに済ませておいた方が賢明かと思います。きっと明神様もそのほうが負担が軽くなると思います。
参道入口に、老舗の甘味処があって、ここで名物の甘酒を飲むことができます。空いてる時に行って、そんな時間の過ごし方をすると、もうそれだけでご利益があったようなもの。
ロンドンスポーツ
うちの店をご存知の方はお分かりかと思いますが、一応雑然とごちゃごちゃしたのは苦手なつもりです。それなのに、何故この店にハマったのかいまだに謎です。確かに「宝探し」的なところがあって、好みの商品に出会えた時の感動はあるのですが・・。永遠に真似のできないスタイルです。
どうして、いつからこの商売形態になったのかは知りませんが、驚くべきは店員さんがこの箱の中身を全て把握してらっしゃること。リクエストを伝えると、それに見合った商品を探し出してくれます。上野にも姉妹店(あっちが本店?)があるのですが、中身がちゃんとリンクされています。きっとあの箱は、どこか宇宙で繋がっているのだと思います。
ロンドンスポーツ神田店 : 東京都千代田区神田小川町2−3 松岡小川町ビル
人の住む街
開店した当初(2002年)は、住民なんてほとんどいない街でした。大家さんを含めた、昔から住まわれている方がほんの少し。皆バブルで土地を売って出て行ってしまったそうです。
風向きが変わり始めたのはここ数年。もともと住宅地としてポテンシャルはある(交通の便・治安の良さ、土日の静かさ等々)と、僕は踏んでいたのですが、そこは千代田区。賃料が高くなりすぎて、需要がないと思われていたのでしょうね。が、蓋を開けてみればそんなことはなくて、少々家賃が高くても、それを求める人達はいたようです。最近ではファミリー向けの超高級マンションなども建ち始め、ここを終の住処とする世代も出てきているようです。
リモートワークが定着し、「会社帰りに同僚と一杯」という文化がすっかり影を潜めてしまった昨今。「住んでいる人がいる」というのは、我々飲食店がこれからを生き抜くのに欠かせない要素だと思います。
ジャニス2
以前は「ジャニス」「ジャニス2」とあって、本家の方は神保町では名物の「貸しCD屋さん」でした。何年か前にそちらの方は閉店されて、今は中古CD販売の「2」を残すのみになっています。
前にも書いたのですが、僕にはどうにも収集癖というのがありません。使わなくなったCDはどんどん売ってしまいます。そんな時によくお世話になるのがこちらです。せっかく売ってちょっとしたお金になったのに、店を出る頃にはまた新しいCDを買って帰るので、結局物々交換みたいになっているだけなのですが・・・。
某中古大手の◯ィスクユニオンさんももちろん使うのですが、なんとなくこちらのアットホームな感じが好きで寄ってしまいます。最近ネット販売に力を入れられていて、理由はもちろん「店が狭いから」だそうです。
ジャニス2 : 東京都千代田区神田小川町3丁目14 第2 万水ビル 2F tel 6811-o592
→ 2022年 10月23日 閉店
御茶ノ水駅(工事中)
そのほとんどがお堀に面しているため、建替不可能と言われていた「JR 御茶ノ水駅」。2013年に、お堀に仮設のデッキを設ける形で開始された工事も、2023年にはいよいよ完成予定です。立ち並ぶ病院群への利用者のためのエレベータもようやく設置され、乗降客数に見合った機能を持つ駅に生まれ変わろうとしています。
あのしょぼい駅もそれなりに好きだったんですけどね。ホームから眺められるお堀の景色は存続の様子。個人的には「絶景の駅」に選ばれてもいいと思っています。最寄りとしてはちょっと遠いですが、完成の暁には、何かの機会に是非こちらからもどうぞ。
水道橋
BAR ground line は、位置的にいうと神保町駅と水道橋駅のちょうど中間地点にあります。住所的には「神保町」なので、「水道橋のグラウンドライン」と言われると、「神保町のグラウンドラインです!!」と、いちいち修正していましたが、水道橋も歩いてみると、独特の風情(??)があって、それはそれでいい所だと、最近思うようになりました。
その名の通り、かつては江戸城を守るためのお堀が整備されるまでは、川の底だったと言います。
そのお堀を上から眺めていると、今もインフラとして利用されているようで、あらためて水運都市「東京」を感じます。
鯛焼き
年末が近付いて来ると、そろそろ「大掃除」が頭によぎってくるかと思います。うちの店では何年か前から、大晦日にまとめてやるのをやめて、年間に何日かある「祝日」に小分けにしてやるようにしています。
そんな休日出勤のお供は、この「鯛焼き」です。東京には三大「鯛焼き」(四谷の「わかば」、麻布十番の「浪花家総本店」、人形町の「柳屋」)なるものがあるらしいですが、神保町にも最近鯛焼き屋さんが増えてきています。こんな賃料の高いところで・・、などという余計な心配を他所に、大変繁盛されています。ホント、世の中にはいろんな商売があります。
気が付くと、白山通りには「たいやき神田達磨」「鳴門鯛焼本舗」(写真は後者)の2軒が出来ていました。どちらもいつも並んでいて、大概出来立ての熱々に有りつけます。ところで、前記の東京三大「鯛焼き」のうち、十番と四谷はお客さんにお土産でもらったことがあるので、後は人形町を待つばかりです(笑。
神保町シアター
最近、新型コロナウイルスの影響で、飲食店に限らず、公共交通機関やスポーツ観戦施設、映画館・演劇場などで、間隔を空けての利用が恒常的になってきました。運営側からすると厳しい状況なのですが、利用者側にとっては当然快適だと思います。利用環境が向上した分、利用頻度も上がってくれれば、相互利益になると思うのですが・・・。
2007年オープンの、劇場・映画館のコンプレックス施設。斬新な外観は竣工当時話題を集めました。映画・演劇共、独自の企画で運営されており、岩波ホールと並んで、神保町の文化の発信拠点になっています。
神保町シアター : 設計 山梨知彦+羽鳥達也/日建設計
→ 東京都による「リバウンド防止措置」に伴う営業時間変更について
合羽橋道具街
言わずと知れた、飲食店向け業務用調理用具・食器問屋の一大集積地です。(行政区分上の地名ではありません。)
「合羽橋で買えるものなんて、業務用のありきたりのものしかない。」なんて言われた時代もありましたが、そんな、いつでも補充出来る「ありきたりの定番品」って、案外重要なんです。
BAR ground line からは自転車で20分くらい。よくぞこの立地にあってくれたと思います。
無くなると、さっと行って、すぐ買える。
本当に助かる存在です。
ついでに他の商品にも目がいって、ついつい長居してしまうのですが・・・。
「飲食店専門の道具街」というのは世界的にも珍しいらしく、いっときは海外の方をよく見かけました。もちろん一般の方の購入も可能です。いつかまた、そんな光景が見られる日が来るのでしょうか。